心の悩み;うつ

昨年、ある製薬会社が12歳以上を対象に調査を行なった結果、約8人に1人、つまり12%程度もの人が「うつ病」か「うつ状態」にあると考えられるという報告がありました。
現代人が心の悩みを抱えていることを示すひとつの数字だと思います。
うつ病にかかってしまうと、やる気がおきない、人と会うのが億劫、ふさぎがちになるなど日常生活に支障が出ることもしばしばです。
心の悩みによって病気にまでなってしまうということです。
このうつ病は「頭」が「心」と「身体」をコントロールしようと頑張ってしまって、「心」と「身体」が反発してしまう、又は疲弊して弱ってしまった状態だそうです。こうして「頭 vs 心と身体」という内部分裂から内部対立へと症状がすすんでいくのだそうです。
「心」は感情・欲求・直感を司り、「頭」は理性・情報処理を担当しています。
つまり感情や欲求といったものを理性が過剰に押さえ込んでしまった状態とも言えそうです。
こうした押さえつけられた心の悩み、現代人の悩みが表面化したものが「うつ」なのではないでしょうか。
高度に情報化した現代では、感情や欲求といったものが見えにくくなっています。
好き嫌いに関わらず増え続けるノルマや知識、欲しいと思わなくても手に入る利便性や生活など。
現代人は心の悩みを抱えて思考停止に陥る一歩手前のような状況にさらされているように思います。
今一度、生活を振り返る、自分の立ち位置を見直す時間が心の悩みには必要なのだと思います。

現代人の心の悩み

現代は「高ストレス社会」と呼ばれています。
現代人は日々、ストレスを感じて生きているといわれています。人間関係のストレス、仕事のストレス、家庭のストレス・・・。
こうしたストレスを抱えて「心の悩み」を抱えてしまう人が増え続けています。
心の悩みを抱えてしまうと、人と上手く付き合えないと感じて社会から距離を置いたり、自分の殻に閉じこもってしまうということも少なくありません。
また心の悩みは逆に対外的にも「暴力」となって噴出し、家庭内暴力(DV)、児童虐待、いじめとつながっていくこともあります。
このように心の悩みによって、社会とうまくやっていけないと感じている人、無意識のうちにそうなってしまっている人が増えています。
心の悩みはストレスが原因ばかりとはいえませんが、ストレス社会が背景にあることは間違いないでしょう。
現代人の抱える心の悩みは不気味な広がりを持ちつつ、社会を覆っていっているのではないでしょうか。
ニュースを見ると、殺人事件、事故、児童虐待の報道が溢れています。
不況による、失業なども社会不安の一因となっているでしょう。
特に、失業などは生活不安に直結します。明日の食事にも困る状況では、生きることに必死で自分を振り返る、反省している余裕など生まれないのです。
心の悩みを抱えた現代人には、ストレス、不況、政治不信、企業による大掛かりな偽装・詐欺など数え切れないプレッシャーが襲っている状況なのです。